Special スペシャル

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「Classroom☆Crisis」
キャストの熱い思いに魅了された「霧科コーポレーション中間報告会」
ロングレポート

7月31日(金)に振り返り&先行上映会、題して「『Classroom☆Crisis』第1話〜第5話上映・霧科コーポレーション中間報告会supported by Newtype」がTOHOシネマズ新宿で開催されました。
第1話〜第4話の振り返り上映に加えて第5話の先行上映、そしてメインキャストによるトークショーと盛りだくさんの内容。TOHOシネマズ新宿では最大のスクリーン9での上映は、キャラクターたちの動きや画面構成などがハッキリと伝わってくる上、音響も大迫力。キャストの演技や音楽が想像以上の臨場感を生み出していました。
イベントは、第1話「遅れてきた転校生」、第2話「リストラの教室」、第3話「経理部から来た女」、第4話「激突!ユニオンバトル」が上映された後、小休止を挟んでメインキャストがステージに登壇しトークショーがはじまりました。 出演は森久保祥太郎さん(瀬良カイト役)、内田雄馬さん(霧羽ナギサ役)、小澤亜李さん(瀬良ミズキ役)、小林ゆうさん(服部花子役)、津田美波さん(領家マコト役)の5名。

森久保「泣いていいっすか?」

―堀江さんは脅威の予想的中率!

まず最初にMCより「クラクラをみなさんどう感じてますか?」とのお題が投げられます。津田さんは「先の展開が気になって、グイグイ引っ張られる、小説を読んでいる気持ちになります」と答え、内田さんは「アニメではなかなか描かれないような、会社の奥深い部分が題材になっていておもしろいです。」とコメント。

とにかく予想外の展開も多い本作、キャストのみなさんも内田さん以外は、アフレコ収録回より先の展開を知らされていないとのこと。アフレコ現場ではキャスト同士が予想し合うらしいのですが、小鳥遊カオルコを演じる堀江由衣さんの予想的中率は脅威的ということが森久保さんから明かされました。鋭い予想力はさすがと言ったところでしょうか。

―え、主人公はカイトじゃない?

話題は「主人公はだれ?」へ移ります。「あれ? 俺(カイト)じゃないの?」と慌てる森久保さん。通常エンドクレジットで1番上に書かれるキャラクターが主人公という認識になると思いますが、本作にある仕掛けが。森久保さんからは「いや、そうなんです。5話はぜひ、エンドクレジットまで見てください!」と異例の通達が客席になされました。

―キャストたちが気になるキャラクター

「気になるキャラクターはだれ?」というトークテーマでは、小澤さんが「(舞岡)サクゴです」と真っ先に答えました。「要所要所でぼそっとおもしろいことを言ってて、(爪痕を)残してるなあって(笑)」とコメント。小林さんは「ナギサさま!……と言いたいところですけど、一視聴者としてカイトさんがかっこいいなって思います」と役柄を超えた思いを打ち明けました。

津田さんは「スバルの性別が気になります(笑)。あの感じで女の子だったらすごくグッと来る!」と意見を披露し、内田さんは「ユナのワタワタした感じとか、かわいいです!」とコメント。森久保さんは「第1話に出てきたテロリストの男が気になります。だってあの役、三木眞一郎さんですよ(笑)」と返答。みなさんいろんな視点で楽しみながら演じていることが伝わってくるひとときでした。

―「第9話の雄馬、がんばった!」(森久保)

事前にHPやTwitterを通じて、みなさんから寄せられた質問に答えるコーナーでは、「お気に入りの話数は?」という質問が。津田さんは「第4話(『激突!ユニオンバトル』)でみんなが戻ってきてからの流れはチームワークが見えてスカッとしました」と答えました。小澤さんは第6話(『忸怩たる一族』)だそう。「ミズキ的にいろいろと動く回になってるんです」と気になるコメント。


森久保さんは「雄馬がすごくがんばった」と第9話(「歓喜なき勝利」)を挙げました。クラクラではアフレコ後、時間があればできるだけご飯に行こうと全員で話しているそうですが、第9話の収録は遅い時間になってしまったため解散に。そこで森久保さんはクタクタになっている内田さんを自分の車で送ったところ——。「大変な仕事をした後で魂も抜けて、ものすごくお腹も空いてたんでしょうね。『このままで帰りたくない』って子犬みたいな表情を雄馬がしてたんですよ。仕方がないから、じゃあ、ご飯食べに行くか? って言ったら、『はいっ!! 行きますっっ!』って(笑)。店中の肉という肉を頼んでましたよ」と森久保さんが打ち明けます。
このエピソードに他のキャストが軒並み驚く中、内田さんは「そうなんですよ」と笑顔。森久保さんは「キャスト陣はみんな力の限り演じていますが、この時の雄馬の演技のこともあって、個人的に第9話がお気に入りです」と締めくくりました。

―伝えたい思い、作品への熱い思い

トークショー最後のあいさつもキャスト陣の結束力や本作に対する思いが伝わってくるものとなりました。
津田

会社勤めの大変さがよくわかる作品ですが(笑)、この先の話数は会社だけでなく政治なども絡んできて、いよいよ謎も深まっていくと思います。これからもぜひ応援よろしくお願いします、ありがとうございました!

小林

先ほどの森久保さんと雄馬くんのお話、初めて聞きました。本作で森久保さんは本当に“みんなのお兄さん”という感じで、アフレコ現場でみんなに気を配ってくださっていて、ずっと感謝の気持ちを感じていました。そこに来て今の話ですから、もう感動して……。
クラクラの現場はみんな仲がいいんですが、それはそういう素敵なリーダーがいてくださるからこそだと思います。クラクラ大好き!この思いが画面から溢れて視聴者の皆様に伝わるように、がんばってアフレコに臨みたいなと思います。これからもどうか『Classroom☆Crisis』を愛していただけたらうれしいです。よろしくお願いします。

小澤

わたしも森久保さんのお話になってしまうんですけど、第4話の収録後に、わたしだけ居残りで第2話の録り直しをしていたんです。そうしたら森久保さんはわたしが終わるまで調整室(アフレコブースの隣)で見守ってくださって。
悩んでいる時に『あのシーンよかったね』と言ってくださる時もあったりして本当に支えになっています。クラクラはいろんな思いが集まってできあがっている作品です。それがこのイベントで少しでも伝わっていたらいいなと思っています。後半にかけてどんどん思いもよらない展開になって行きます。わたしもがんばりますので、ぜひ最後まで楽しんでついてきていただけたらうれしいです。よろしくお願いします。

内田

作品自体も、それから現場も、“人の繋がり”の話だったりします。作品ではナギサとカイトが、現場では森久保さんが……

森久保

そろそろ泣いていいかな、俺!(一同笑)

内田

言わせてください! 森久保さんがカイトのように引っ張ってくれるから現場もすごく明るいですし、人の繋がりで作っている作品だと思います。物語の中でもナギサとA-TECやユウジたちとの繋がりに注目してほしいし、できたらいろんな人物の視点から何度でも繰り返し見ていただきたいです。最後まで応援よろしくお願いします。今日はありがとうございました

森久保

この作品を立ち上げたスタッフ、プロデューサーのみなさんの『この作品を作りたい!』という熱い思いをアフレコ前に聞く機会があって、僕自身、大きく突き動かされながら参加しています。制作陣がカイトでありA-TECのメンバーみたいな人たちで、そういう人たちによってクラクラは作られています。その思いを受け取った僕たちがA-TECのように過ごしながら、セリフ以上のエネルギーを画面を通してみなさんに伝えられたら何よりです。
会社勤めをしている人だけじゃなくて、これから夢を見つけたり、夢を追いかけたりする人にも、学生のみなさんにも、何もしてない人にも見てもらいたい。
この先のアフレコも気合い入れて臨みますので、ぜひともみなさん、全部見た後にあらためてこの作品の話をしましょう!今日は本当にありがとうございました!

キャストからの熱い言葉が届けられたトークショーの後、第5話「旅の恥は上書き」の先行上映が行われました。話題に出て来た第5話のエンドクレジット、一番上にあった名前は「霧羽ナギサ」。
先行上映でそれが確認された瞬間、会場からはどっと笑い声が起きました。大きく動く物語の中で、本来の主人公がいよいよ表舞台へと現れた、ということを暗示させます。
さまざまな仕掛けが施されている本作。今後の展開も、注目していきましょう!
取材・文 細川洋平